8/09/2010

今日という日

昨日の晩に、随分昔にマハサマーディ(意識的に、意図的に肉体を離れ死に入る)入られた、ある偉大なヨギが書き残した本を読んでいた。心のコントロール、エゴについて、愛についてetc...
彼の記す言葉の一つ一つに、知性と愛が満ちあふれていて、「ああ、こんな人物に実際会えたらいいのに。。。」と少し恨めしい考えがよぎった。

今朝起きると、日々の整理整頓だけではなかなかキレイになりきらない部分が、家のあちらこちらにあることが急に気になり出し、まず今日は風呂場の掃除にとりかかった。普段のシャワータイムに少々気になり始めていたよごれからこすり始めると、意外にもそれが頑固な汚れなことを発見。それでも頑張って続けているとどんどん細かい汚れも見えて来て、うわ〜随分放っておいたことに気が付く。広い範囲に、パッと見ただけでは分からない細かい汚れは、そう簡単には落ちないもので、天然成分の洗剤を水で少し薄め、天井〜壁〜床まで全体に散布し、しばらく時間を置くことにした。

すると、友達のキクちゃんから一通のメールが届き、明日から海外に出かけるんだけど、飛行機に乗る時はいつも緊張して、その緊張がもう始まっているので、何か緊張を解す手立てはないかと。
確かにアタシも大勢の人前で何かしなくちゃいけない立場に長年いるわけで、最近は自然に本番に向けて気持ちを調整しているけど、緊張はいったいどうやって解しているんだっけ、と考え直してみた。
昔良く出ていたファッションショーでも、最近やっているヨガイベントでも、まず自分ことを良く見せよとすると緊張が大きくなる。アタシよりも背が高く手足の長いモデルを羨ましく思い(アタシは175cmあってもショーの世界では一番低い事が多かった)、隣のラックにかかっている他のモデルが着る予定のエレガントなロングドレスを疎ましく眺めたり、もし途中で転んだらどうしよう、うまくジャケットが脱げなかったらどうしようと失敗ばかりを想像し始めると、どんどん深みにハマっていく。しかしながら、それらの不安や妬みをしっかりと認める事によって、もう少し自分の気持ちを現実的にかつ客観的に観る事ができた。まあ、今さら身長を伸ばしたり、手足の長さを変える事は出来ないんだし、エレガントなロングドレスもアタシが着るより彼女が着た方が映えるし、低い身長のアタシならでは上手く見せる事ができるファンキーなミニドレスが回って来たわけで。今まで積み重ねて来た経験や練習を存分に生かして、本番の時だけにしか味わえない、その瞬間の中に100%いることに集中しよう!ってな感じ。

緊張や不安、悩みや悲しみがやって来たら、それをまずは認めて、向き合ってしまう。そしてもう少し深い所まで観て解体作業にとりかかる。ああでもないこうでもないと解体するだけすると、まあなるしかないかなって感じで、急に楽観的になって来る。その上、不都合さに支配されている時間がもったいなく、バカバカしくさえ思えて来る。ココまでこれたらこっちのもの。あとは手放すだけだよね〜宇宙の法則がどうにかしてくれるさ!
それからボーナスとして、たまに新しい自分発見が付いて来たりもするしね。

そんなことを考えていると、お風呂場の状態もそろそろ良い頃合いになってきて、今一度こびりついていた細かい汚れをこすってみると、なんとも簡単に、思うがままにスイスイ取れていく。最近自分の中にこびり付き始めていた細かい汚れも、風呂場がきれいになっていくのと同時に少しずつ解消していった。
全体的にとても明るくなった風呂場を見渡している自分の気分も明るく、そしてアタシのグル(指導者/暗闇に光を照らす人)は日常の些細な事の中に、友人からの問いかけの中にいることを実感。
もしかして、時空を超えた教え、あの偉大なヨギの仕業かな?