11/26/2009

五十肩?

ここ半年程、右肩の調子が良くない。一時期はダウンドッグ(手足を床に着けて体をVの反対の形にしたストレッチ)さえも難しい程に。ああでもない、こうでもないと練習を続けていたが、あまり調子が良くないので、思い切って整形外科に行ってみた。
人で溢れかえる待合室で40分待った時、診察室にやっと通してもらった。
「右肩ですねえ。。。」
と問診票を見ながらの登場。プロ野球の選手達のケアをしているというスポーツ医療の名医という評判らしい。そのままするっと背後に回り、いきなり左手でアタシの右肩を、そして右手でアタシの右腕を上げ下げした。痛みへの経過等を話すタイミングを期待しながら、その医師の横顔を覗いているアタシ。次の言葉は、
「両肩のレントゲンを撮ってみましょう。」
だった。
その後20分待ちやっとレントゲン室へ。いろいろな角度から合計6枚のレントゲンを撮る。そして再び診察室に戻った。
未だにアタシの目を見ていない医師は、レントゲン写真を見ながら話し始めた。
「四十肩、五十肩の部類ですねえ。動かさないのが一番良くないんですよ。最悪の場合、手が全く上に上がらなくなります。」
そう言い切った後に、初めてアタシの目を上目遣いに見た。アタシはどう反応していいか分からず、とりあえず体は良く動かしている方だということを伝えなくてはお話ならないと思い、すかさず
「あのここ10年くらいヨガをほとんど毎日練習していて、インストラクターもしているんです。体はかなり動かしている方だと思います。」
と言いかけたところ、医師はカルテを書きながら、アタシの言葉は聞こえなかったのように
「注射が一番いいんですよ。」
「それいったい何ですか?」
「ああ、肩の周りをリラックスさせるやつ。」
「ケミカルなものですよね?」
「ああ、でも副作用とかは心配ないですよ。でももしそれが嫌なら、光を当てましょうか。強い光を当てて温めて、湿布をするってので行きましょうか?」
「湿布はかぶれてしまうんです。」
「じゃあ、塗り薬にしましょう。」
ちょっと待って〜!!!!アタシは何から質問をし直したらいいのか分からなくなっていたが、温めるっていう言葉だけはピンと来たので、
「とりあえず光を当てるってのだけお願いします。」と言えた。
「ああ、それからこれ読んどいてね。」
渡されたのはNHKのきょうの健康からの抜刷の『五十肩ってなあに?』というパンフレットだった。
リハビリ科で光を当ててもらい始める前に目を通してみる。五十肩の発症の防ぎ方に、一日のうちに仕事の合間を見つけてでも時々肩を動かしましょう、なんて書いてある。
う〜む、アタシなんて肩を動かすどころか、ブンブン回していたではないか!
そんな悶々とした気持ちでリハビリ科に通され、四角いハンドスキャナーのような物を二つ肩の前と後ろに置かれ、光を7分間当てられた。。。リハビリ科の理学療法士からはいくつかの今までの経過について質問をされ、それに答えながらも、治癒への必要条件も聞いてみる事にした。彼曰く、肩の使い過ぎか、または何かの動作の時に不自然な力が瞬間的に入ったための炎症が慢性化したものだろうと。ふう〜やっとそれらしい会話が始まった。
「ということは、無理せず、温めながら、動かして治すということですね?」
「そうです。ですから毎日この光に当たりに来て下さい。」
やっと結論が聞けた。
2時間半かかって、やっと少し謎が解けて来た気がした。帰りの電車の中、やっぱりセルフアビアンガで肩の周りを念入りにマッサージし、発汗させてから、ゆっくりセラピー的なアサナの練習を意識してやってみようと計画が浮かんでいた。