3/17/2009

プラタナス

広尾駅前で待ち合わせをしていたら、ビルの3階ほどまで伸びる大きなプラタナスの木があるのに気が付いた。夏の強い日からの日陰作り役として実家群馬の庭で長年活躍していた、思い出のある木だ。この木にとっては天敵なわけだけど、その頃ファーブル昆虫記にはまっていた私にはお気に入りの「おともだち」がやってきて、よく遊んだ。
グッドデザイン賞をあげたいくらいのハイファッション性さえ感じられる虫、ゴマダラカミキリだ。カミキリムシというからには紙を切るのかというマンマの疑問にかられ、今朝の新聞に入って来た電気屋の広告なんかを噛み切らせてみたりしたものだ。
お向かいの家のモモの木にはカブトムシやクワガタが飛んで来ていたし、カマキリの卵を見つけ、学校に持って行ったときなんか、それはそれは自慢の種に。ある時はダンゴムシにはまり、プラスチックの容器にたくさん集めては、きれい好きの母親に嫌がられたなあ。

夕暮れの広尾で、高級外車の助手席に乗った小学生を見つけ、この広尾のプラタナスにもカミキリムシが飛んで来たりするのだろうか?とふと思った。