5/19/2009

思い出の味

大好物のものは数々あるけど、ファラフェルは様々な思い出の詰まった好物の一つ。
24歳の時に始めて海外に行った。それもニューヨーク。それも仕事探しに。その頃所属していたモデル事務所は、日本だけでの仕事しか仕切っていなかった為に、もし海外で仕事をしたければ、自分で現地のエージェントに売り込みをしなければならなかった。ラルフ・ローレン、カルバン・クライン、ダナ・キャラン、アナ・スイなど、その頃のニューヨークコレクションは元気だったし、ニューヨークハウス♪〜にもハマっていたということもあって、パリをスキップして(通常、インターナショナルの新人モデルはパリコレからデビューする)一気にニューヨークへ。
乏しい語学力を駆使して片っ端からエージェントに電話をかけたっけ。。
緊張と向き合い、ひたすら体当たりするしかなかった、そんな初めての海外で見つけた美味しいもの。それがこのファラフェルだ。ひよこ豆をつぶして丸め、揚げた、ミートボールフライのようなものを、ピタパンにたっぷりの生野菜と一緒に挟んで食べる。ストリートに出ている店からファラフェルをランチに買い、そのままストリートでほうばると、ずいぶん遠くに来ちゃったなあと、なんとも言えない気分になったっけ。。。。
それ以来、旅に出ると、なぜかファラフェル屋を見つけ、あの時の緊張感を思い出す。バルセロナでも、ベルリンでも、ロンドンでも、トロントでも。そしインドのムンバイでも。
今日は代々木八幡のカフェで思い出していたよ。